アセンションぷりーず!

ことの発端は、忘れもしない2015年4月6日(月)。この日、私の意志とは関係なしに、我が第六感が花開く。 『スピリチュアル』の”ス”の字も受け入れられなかった私が今、強制的に自分のスピリット(魂)と真っ向から向き合うことになった。一体私の身になにが起きていて、これから何が始まるのか。人間は?地球は?宇宙は・・・? 予測不可能のこの世界。待ったなしの強制スピリチュアル街道まっしぐら。藁をも掴む思いで生き永らえた私の軌跡をここに。28歳ニート(♀)、今日もなんとか生活してます。

2014年10月25日(土)サンバサンバ初来日②

「あぁ、気にしなくていいよ。この席に座る人の3人に1人はそうなるんだ。」

と言って、オーナーは席の直ぐ近くの棚からティッシュ箱を手に取り、

涙でグジュグジュになった私の前にそれを置いた。

 

 

手慣れたもんだな・・・。

 

 

 

女神様の席に座って涙を流してせいなのか、なんだか身体が軽くなった。

他の人は、眠くなったり、呼吸が深くなったり、浄化されたり、なにかインスピレーションを受け取ったりと、症状は様々なんだとか。

とにかく優しく、おおらかで、癒しを感じた。

まだなにがあったのか理解しきれていない私に

次はこっちだとオーナーに案内され、今度は通路側のテーブルへ移動した。

今度は、勇者さまの席。

 

こちらはテーブルに向かって座るというよりは、

通路に向かって置いてある椅子の前に背を向けて立つように指示された。

 

「両手を肩の高さまでバンザイするようにしてごらん。」

 

 

言われるままに両手を構えると、今度は、カフェの中から出ていないのに、

常夏のやわらかい少し乾いた風を感じ、その風の匂いが鼻を擽った。

天井を仰げば、眩しい日差しが見えそうで

鳥のさえずりさえ聞こえてきそうだった。

 

 

ここはどこ・・・?

 

 

感想を店長にそのまま伝えると、

ニヤリと口角をあげ、私の上げたままの左手にオーナーは平行に手をかざした。

すると、風のような、空気のような、気体のようなものが、左手から一気に流れて込んできた。

 

「えーっ!!今、何したんですか?!」

 

「ふふっ、なにもしていないよ。」

 

彼は明らかに手から何か出したが、はぐらかされただけで正体は教えてくれなかった。

ここでは身体が熱くなり、なんだか力が湧いてくるような気もしたが、革新的ななにかは特になかった。ただ、男らしさだけは感じられた。

上半身裸で筋肉ムキムキのヘラクレスみたいな顔をした、太陽の男って感じ。

 

 

「さぁ、最後だ。」

 

 

 

最後はお金の神様。

今の私には是非とも微笑んでいただきたい神様。

どんな感じがするんだろう。やっぱり黄色っぽいのかしら?

視界が黄色くなるとか。チャリ〜ン!って聞こえたら財布が豊満になっているとか。

ふふっ。

 

 

場所はお店の一番奥の2名席。

奥側の席に腰掛ける。ここでは女神様の席と同じく、目をつむって瞑想しなさいと指示を受ける。

 

早速呼吸に集中して瞑想。

 

呼吸がだんだん緩やかになってきて

 

気持ちも穏やかになってきた。

 

五感を研ぎ澄まし、小さな変化もキャッチできる体制で

 

じっとそのサインを待った。

 

 

 

 

 

そして5分ほどが経過したところでオーナーがゆっくりと近寄ってくる。

 

「どうだい、なにか感じるかい?」

 

「・・・何も感じないんですけど。」

 

「そうか。まぁ人間同士と一緒で、神様とも相性があるからねぇ。」

 

 

身体の変化を感じるどころか、どんな神様なのかも一切わからなかった。

どうやら、お金の神様には見放されたようだった。

 

 

 

その後、カラス君も同様のコースを回ってそれぞれの席を体験していたが、

彼はどの席に座っても、何も感じなかったらしい。

オーナーの話によると、9割の女性は気を感じることができ、男性で気を感じることができるのはたった1割だそうだ。それぞれの性の身体の作りや役目などが違うとのことだった。

 

レジカウンターの中にいるオーナーにお礼を伝え、

去り際に「君はエネルギーが弱まっているね。」と意味深なことを言われた。

エネルギーが弱ってるって、気が弱いってこと?

エネルギーってなに。

気滞のことを言われてるのかな。オーナーは、手から溢れ出てたもんな。

やっぱりあれは「気」なのかな。

私の頭に、その言葉がこびりついたまま帰路につく。

 

 

おそるべし、パワースポットカフェ。

 

 

 

そして今後、幾度となくこのカフェに通うことになる。