2015年4月11日(土)〜覚醒6日目〜
疲れた。
いや、本当に疲れた。
口にせずとも頭の中はこの言葉でいっぱい。
なぜなら、昼夜関係なく、家も外も全く関係ない。
私は、やつらに心の隙を狙われ続けているのだから。
覚醒して6日目。私の部屋にはバラエティに富んだやつらがそこら中に住み付いている。
スライムっぽいのとか、薄っぺらいやつとか、蛇みたいなやつとか、大きさは壁一面から手のひらサイズまで。
時には足もとを走る小さい人の黒い影もあった。(ホラーじゃないよ。)
部屋の至る所にある色が黒いもの、テレビ、スマホ、人形、ポスターなど、目の付いているもの…つまり、人が注目しやすい場所すべてに、やつらはそれと同調して隠れてる。
それらに私が目を合わせると、たちまち私の心を取り込もうとするのだ。
これらが単に見えてなかっただけで、今までずっと共存していたのかと思うと、ゾッとする。
そやつらのおかげで、今日も家中が最高に賑やかである。
私の気の休まる場所は、もうこの世にはないんじゃないか。
現在、食欲ゼロ、髪の本数15%減、お肌ガサガサのボロボロ。
体重は5㎏落ちて、首から下はぺったんこになった。
女の人生史上最もモテキと言われるこの売り市場にやっと乗り掛けたのに、
これじゃあ訳あり棚に陳列させられそうで震える。
しかも、ただでさえ昇天しそうなのに、こんなに体重が軽くちゃ自らそれを望んでるみたいじゃない。
食べるのすら疲れるけど、フルーツくらいは食べておくか。
おいしいという感情は、もうどっかにいっちゃった。
あぁ、なんでこんなことになった?
私、なにか悪いことしたかな。
6日も覚めないってことは、やっぱりこれ現実なのね。
ある意味、覚めてるけど。
もしや、これ一生続くのかい??
先週までの平和な生活は、何処へ・・・。
でも、絶対負けない。負けるもんか。
私がこうなったのは絶対何か理由も、意味もあるはず。
自分がここに至る出来事を2年間綴り続けた日記を読み返しながらヒントを探す。
そうだ。あれは去年の12月。
うちにガジュマルさんが来た日。