アセンションぷりーず!

ことの発端は、忘れもしない2015年4月6日(月)。この日、私の意志とは関係なしに、我が第六感が花開く。 『スピリチュアル』の”ス”の字も受け入れられなかった私が今、強制的に自分のスピリット(魂)と真っ向から向き合うことになった。一体私の身になにが起きていて、これから何が始まるのか。人間は?地球は?宇宙は・・・? 予測不可能のこの世界。待ったなしの強制スピリチュアル街道まっしぐら。藁をも掴む思いで生き永らえた私の軌跡をここに。28歳ニート(♀)、今日もなんとか生活してます。

2014年12月4日(金) 気功教室、初体験②

「見よう見まねで結構ですので、一緒にやっていきましょう。」

 

 

 

CDラジカセからは、倍音の多い、俗に言うヒーリングミュージックというのか、ゆったりとした輪郭のボケた、高くもなく低くもない音で構成された癒し系のスローミュージックが流れている。

 

これってオリジナルなの?

 

その音楽に乗せて、気功師さんは生徒の前に立って見本を見せながらアシストする。

 

その気功の正式名称は忘れてしまったが、気の巡りやすい身体を作るための基礎のようなものらしい。動きはラジオ体操と太極拳の間みたいな、脱力しながらふにゃふにゃ身体を動かす感じで、意外とやれば気持ちいいものだった。

 

不思議なことに、気のボールは初回で作ることができた。

目には見えないボールを両手で作り、大きくしたり、小さくしたりした。

それをしっかり身体に入れた感覚もあった。

身体があたたかい。久しぶりに血が巡ったような気がした。

時間はあっという間に過ぎていった。 

 

 

「いかがでしたか?」

 

 

 

終わった後に声をかけられた。

本当に終わった後に顔色が少し明るくなったし、なんだか本当にエネルギーチャージできたと思った。ボールが作れたこと、気の感覚、和やかな気持ちもそのままの感想を伝えると、話は気功教室の勧誘に移った。

年会費1万円。週に1回、月4回で月会費が一万円。半年通えば中級に進級でき、気功でより健康な身体が手に入るとのことだった。最終的には宇宙と繋がってなんとかかんとかって言ってたけど、私には関係ないと思って聞かなかったことにした。

週1回の教室ならお手軽だし、すぐにでも入会してもいいかもしれない。

 

 

「ちなみに。」

 

 

 

私の好反応を見て、気功師はこんなことも付け加えた。

「実は、体質改善コースというのもあって、これは本来であれば気功師になる人が受けるコースなんですが、マンツーマンで指導を受け、短期的に体質を改善したい人にも受けていただけます。」

 

確かに週1回で私はどこまで回復し、いつ頃になれば健康体になれるのか。

壁に貼ってある「健康になりました!」「長年の病が軽くなりました!」的な体験談は、何年も続けている人のものばかりだった。少なくとも半年以上はかかりそう。

私は今すぐにでも健康体に戻りたい。

 

ただし先立つ物がなかった。このコースは50分×40回で構成され、お値段なんと30万円。

 

もはや全身脱毛レベルだ。いや、最近は脱毛の方が安い。

てか30万あったら何できるよ?と、疑問と妄想と、本当に効果があるのか?と、疑惑の入り混じった顔になった。

 

 

「今すぐではなくて結構ですので、考えてみてください。」

 

 

 

 

 

礼を伝え、詳しい案内の書かれた紙を持って家路に向かった。

まとまったお金もないし、普通に生活するだけでも首が回らないような状況だった。

エネルギーチャージだけに通うなら、コスパは悪くない。

むしろそれで元気になれば、身体の自由がきくようになる。

とりあえず週1回通うか。と家に着く前には心が決まった。

 

 

 

 

しかしこのあと、

 

 

 

 

 

 

この30万円を用意せざるを得ない出来事に見舞われることになる。

 

 

2014年12月4日(金) 気功教室、初体験①

肩から腰まで、全部痛い。

 

 

 

筋肉痛でもない。自律神経がやられてるせいか

痛みが日に日に広がっている感じがする。

肩が内側に入って、背骨が伸びない。

寝ても覚めても、力の抜き方がわからない。

リラックスしてって言われてもリラックスができないのは、自分でも末期だと思った。

 

このまま順調にいけば、30になる頃には腰が曲がるだろうな。

 

 

 

そんな心身ともに優れない今日は待ちに待った気功の体験教室。

所要時間は1時間で動きやすい格好で来てくださいとのこと。

地図で確認すると、家から自転車で10分ほどのところにあった。

近所まで来ると「気功療法」と大々的に書かれ、そこの先生の顔写真ドーンと載った看板が目に入りすぐにここだとわかった。

窓はすべてシャットダウンされ、ドアは閉ざされていてどこからも中は覗けない。

 

中の様子は不安だったけど、ここまで来たんだ、どうにでもなれ。

 

 

重いドアを開けて、やっと中が見えた。

蛍光灯が明るく灯り、思ってたほど悪い感じはしない。

仕切りがあって奥の様子はわからないが結構広い。

もうすでに話し声が聞こえる。

賑やかではないが、弱々しい笑い声が奥の方から・・・。

 

 

 

するとピンクのチャイナ服?じゃなくて

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そう、ドラゴンボール亀仙人が来てるこの服。

これのピンク色バージョン着た女の人が出てきた。

 

 

「きりんさん・・・?」

 

 

華奢で細くて髪を団子ににした細々とした声で話す40代くらいの女の人。

髪が長くて声を出したから女の人ってわかったけど、そうじゃなかったら

どっちかわからないかもしれないっていう感じの中性的なお顔。身長は私よりも低いので150㎝くらいか。ここの気功師で教室長らしい。

 

 

「あ、どうも・・・。」

 

 

にこやかにウェルカム挨拶をされ、たどたどしく応え、初めての人用の問診票のようなものに記入を済ます。回収されるのを待つ間、辺りを見回すと、壁には気功教室の体験談、棚に取り上げられた聞いたこともない雑誌の切り抜きページのコラージュが広げてある。

そして入り口すぐに私が読んだ書籍と他数冊。「気功水」と書いてあるあやしいペットボトルの水と生姜湯と細々としたグッズが所狭しと並ぶ。

 

 

 

・・・やっぱりあやしい。

 

 

 

「お待たせしました。どうぞ(にこっ)」

 

 

仕切りの奥に案内されると7、8人の受講生。

ほとんど40代以上の女の人であまり顔色が優れない。

ま、健康な人はそもそも来ないだろうね。

軽く会釈をして適当なところに座る。

20代の私が1人浮いていた。

 

教室が始まって10分くらいは先生の健康小話。

一応気を使ってくれたのか、気功とはなんぞやから話してくれた。

それから先生の合図で全員立たされ、先生がCDラジカセのスタートボタンを押した。

 

 

 

変な音楽とともに、

 

 

 

不思議な時間が流れた。